記憶の襞、出立

本日12月17日、新城遼の第一歌集「記憶の襞」がCDでリリースされます。


とはいえ、手売りですのでご購入いただける方は新城遼ホームページのコンタクトから、もしくは何らかの連絡手段によってご連絡いただければと思います。お手数おかけしますがよろしくお願いします。


ライブをやって会場で売る予定でしたが、このような状況ですので今のところライブの予定は未定です。

気兼ねなくつつがなく歌える日はいつ来るのでしょうか。


私ができる何らかのやり方でこれからも発信していき、歌を、音楽を止めないことを第一にやっていきたいと思っています。いい知らせができるようにゆっくり頑張りますのでよろしくお願いします。


今日は「記憶の襞」の1曲目、雨庵(うあん)の歌詞を公開します。

この曲はこの先生きていく道筋がわからないながらも、何かに追われて歩を進めていた頃に作った曲です。

背筋を伸ばしたり丸めたり、それは自分の背中だったり誰かの背中だったり。


この曲で感じていた気持ちは今でも揺らぐことなく、私の糧、ともすれば足枷になっている気がします。




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「雨庵」


いつかは音もなく羽のような軽さで

北の方へ向かう 雪の花が散らつく


間違い探しを続けるのに飽きても

答え合わせは永遠にできなくて


うつる心弛まぬように僕は背中を触る

これが進む道だとは誰もわからないままで


いつかは息もなく水のような仕草で

地下の方へ向かう 闇の中辿りつく


埋め合わせを勘違いにまかせて

いたちごっこが永遠に終わらない


流す涙止まらぬように僕は頭を叩く

これが生きることだとは誰もわからないままで


うつる心弛まぬように僕は背中を触る

これが進む道だとは誰もわからないままで